ご挨拶

商社勤務だった父親の転勤で幼少期をフランスで過ごし、白金の聖心女子学院に在学。高校で1年間オーストラリアAFS留学し、父親の転勤に伴い再び渡仏。パリのインターナショナルスクールで国際バカロレアを取得し、慶應義塾大学へ進学。卒業した1997年にLVMHグループに新卒採用されゲランジャパンに入社、その後カルティエ、リシュモンジャパンに転職し、シャンパーニュのブランドマネージャーを経てツヴィリング JA ヘンケルスのマーケティング部長に就任。2011年に起きた東日本大震災を機に外資系ラグジュアリーブランドで培ったマーケティングのノウハウをジャパンブランドの世界進出に役立てたい、と考えるようになり2014年に Omotenashi Cuisine を起業。2015年に活動拠点をフランスに移して実務経験を積んだ化粧品、高級消費財、アルコール飲料、調理器具の分野で世界に通用するジャパンブランドの事業発展に取り組んできました。2021年1月1日 MILYOKU JAPAN(魅力ジャパン)に社名変更してジャパンブランドの国際見本市への出展準備として市場調査や商品開発、商談サポート、販路開拓からアフターケアまで長期的なビジネスサポートを目指しています。

フランス開催プロ向け国際見本市出展サポート実績

  • メゾン・エ・オブジェ(パリ)1&9月:世界最高峰のインテリアとデザイン関連見本市
  • シラ国際外食産業見本市(リヨン)1月:業務用食品、飲料、食材、レストラン、ホテル、ケータリング、外食産業関連、厨房機器、調理機器、食品機械等。
  • クテリア(ティエール)5月
  • Natexpo(パリ・リヨン)
  • Cosmetic360(パリ)10月
  • SIAL(パリ)10月
  • JAPAN TOUCH(リヨン)11月末12月頭

MILYOKU JAPAN の使命

 2014年から積んでいるジャパンブランドの国際見本市出展サポートの実務経験をいかし、2020年はコロナ禍でもバーチャル商談手段を駆使して新規事業の欧州市場導入に成功。ブランドサイトやオンラインショップ制作、SNSを駆使して欧州では無名のジャパンブランドの認知度を高めながら消費者に需要を訴求し、販路開拓して実売につなげる工夫を凝らしています。日本文化の「魅力」をフランスのリヨン「LYON」から世界へ発信させるべく、フランス語の発音にあわせて「MILYOKU JAPAN」に2021年1月1日社名変更し再スタート。2013年日本で創業した「おもてなしキュイジーヌ」のクライアントやファンとのつながりを大切に、日本が誇る「ノウハウ」の啓蒙を通じてジャパンブランドの発展に貢献したい所存です。

Omoténashi Cuisineの強み

グルメなフランス人の食欲に応え、本音を理解して潜在的な需要を吸い上げるのに欠かさず実施しているのが日本料理教室です。日本に関心を持つきっかけは人によって様々ですが、若い層に圧倒的なのがアニメやマンガの影響と言えます。ラーメンやお好み焼きの作り方を教えて欲しい、というリクエストに初めは驚きましたが、美味しそうな日本食にこうして若者が興味を持ってくれるのは嬉しいですね。一方、有名シェフを巻き込んだ和食の啓蒙も効果を発揮し、日本食材を組み込んだ目新しいメニューが星付きレストランの評判を高めています。Omoténashi Cuisineは消費者との接点を大切にしているからこそできるアドバイスを企業様に提供しながら、一緒に事業発展に取り組んで参ります。

由紀 ダルモン(市川)プロフィール

 東京出身、フランス在住歴通算18年。フランスのラグジュアリーブランド(ゲラン、カルティエ等)やシャンパーニュ・パイパーエドシック、世界屈指のキッチン用品ブランド(ストウブ、ツヴィリング等)の商品開発や販売戦略、宣伝企画広報やWEB展開など、マーケティング業務全般に16年間携わる。

 2013年 WASHOKUの魅力と食にまつわる日本のものづくりを世界へ発信&拡販するため Omoténashi Cuisine おもてなしキュイジーヌ(フランス語で「おもてなし料理」の意)www.omotenashicuisine.com を開設。

 2014年「経済産業省JAPANブランドプロデュース支援事業」に採択され、MORE THAN PROJECT プロデューサーとして創業210年「弥左エ門窯」のモダンブランドARITA PORCELAIN LABの海外市場進出を計画実施。有田焼創業400年事業として佐賀県が出展した欧州最大級のインテリア・デザイン国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」を4年連続でパリのメゾンワを拠点に営業支援。2017年も引き続きARITA PORCELAIN LAB 欧州担当として現地サポートを続ける。

   2015年フランスの老舗香水ブランド ゲランへ提案した有田焼400年記念企画「アリタポーセリンラボ製ミツコ有田焼ボトル」が2016年、日本とフランスで盛況のうちに完売。ゲラン旗艦店シャンゼリゼブティックで開催された  GUERLAIN X ARITA 展覧会は 45,500人の来場者数を記録し、フランス有力メディア 30件の露出を獲得。この成功により2017年、ゲラン社から是非再び有田焼で、と世界限定発売となった「フォール フラワーズ」の香水瓶開発を依頼される。アリタポーセリンラボのブランド知名度を着実に上げながら、欧米市場における売上アップのため、9月のメゾン・エ・オブジェでフランスの名門テーブルクロス「ボーヴィレ」とのコラボ展示により欧米のライフスタイルに溶け込む有田焼を世界にアピール。欧米の食文化に対応した食器開発にアリタポーセリンラボ社と取り組みながら、高級レストランやテーブルウェア店への導入に励んでいる。

 2019年に100周年を迎える伝説の香水「ミツコ」の発売計画に際し、日本の伝統工芸と書家によるボトル企画をゲラン社より依頼される。書家に中塚翠涛さんを起用し、彼女の作品をより豪華な逸品に仕上げるため金箔装飾を箔一社に依頼した MITSOUKO 100th Anniversary Edition はシリアルナンバー入りで3099本、世界で限定発売された。

PROJECTS 実績

2019年 MITSOUKO 100th Anniversary Edition by HAKUICHI and Suitou Nakatsuka

1919年にジャック・ゲランが小説「ラ・バタイユ」に登場する日本人ヒロインへのオマージュとして創作した「ミツコ」。誕生から1世紀を経た今も世界の女性を魅了し続けるこの香りにふさわしい記念すべき100周年ボトルの製作に白羽の矢が当たったのは書家・中塚翠涛氏の芸術的感性と、日本の伝統技術を受け継ぎながら革新的な技を併せ持つ箔一社でした。熟練の職人により手作業で施された金箔装飾は1点1点表情が異なり、「ミツコ」の内に秘めた芯の強さと繊細なエレガンスを墨で描いた枝に紅白の梅花を咲かせ、彼女の情熱と穏やかさを表現した絵柄は正に芸術作品。シリアルナンバーを刻印し、世界で3099本の限定発売となったこの企画に携われて光栄です。

Photo © Guerlain

Japonismes 参加企画「フランス美食の殿堂レアール・ド・リヨン ポール・ボキューズにおける日本酒プロモーションイベント」を2018年9月に主催

フランス第2の都市リヨンは美食の街として知られていますが、2018年1月に91歳で亡くなった巨匠ポール・ボキューズ監修によるレアール・ド・ポール・ボキューズは伝統的フランス料理の聖地。リヨンで初の日本酒プロモーションはあえてここで開催したい、という大胆な発想を実行に移すのに3年かかりましたが、ジャポニスムのおかげで何とか開催でき、ご協力いただいた皆様にはこの場を借りして感謝申し上げます。日本酒がワインのようにフランス料理にもあう、とコンサバなリヨンの美食家を頷かせれば世界中の美食家を頷かせたも同然、と信じて頑張りました。推定5000人の来場者と蔵元さんの交流を通じてフランス人のsakéファン増員に貢献できたと実感しています。イベントの様子はこちら。初回の経験を踏まえ、2019年9月に Lyon Saké Festival(リヨン・サケ・フェスティバル)を開催予定です。

T Ladurée X ARITA PORCELAIN LAB 2018 May

パリの老舗パティスリーメゾン・ラデュレのお茶の新しいブランド「テ・ラデュレ」とコラボレーションし、特別ブレンドのフレーバーティーを有田焼の茶筒に入れて数量限定発売。紅茶とストロベリー、ウーロン茶をベースにヤグルマギクを散りばめた2種類のフレーバーティーを楽しむことができ、有田焼の伝統モチーフをラデュレらしくアレンジした上品で愛らしい茶筒デザインが好評です。

Beauvillé X ARITA PORCELAIN LAB at Jan MO2018 Paris

フランスの高級テーブルクロスブランド「ボーヴィレ」によるアリタポーセリンラボ JAPAN SNOW テーブルクロスを、2018年1月のメゾン・エ・オブジェで食器の新ラインナップとともに発表。鳳凰、竹、梅、桜、菊、七宝の吉祥文様を散りばめた木甲桐紋は有田焼の伝統絵柄ですが、テーブルクロスとペンダントランプがアリタポーセリンラボのモダンなテーブルウェアと互いに華やかに引き立てあい、世界中のバイヤー様に食空間の新鮮な息吹を提案できました。

ボーヴィレの新作クロスにARITA PORCELAIN LAB のテーブルウェアをコーディネイト。両社が誇る職人技の賜物が互いの品質を高めあい、一際目を引くプレゼンテーションに成功。コラボの舞台裏はこちら


GUERLAIN BY ARITA PORCELAIN LAB 第2弾 Fall Flowers 発売

朝露に濡れる花々が並ぶフラワーマーケットをイメージした「フォール フラワーズ」にふさわしいボトル創作のご依頼を受けてアリタポーセリンラボが挑んだのは、磁器の持つ白さと透明感を一層引き立てる有田焼の伝統的な色彩。ボトルには秋に開花するサザンカにインスピレーションを得たデザインを施し、キャップにはブーケの香りを心揺さぶるように放つ華麗なバラを冠しました。花びらは朝露が滴り落ちるイメージで象られ、熟練の職人により一つ一つ手描きでゴールドが縁取られています。2017年10月1日数量限定発売。

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フランスの名門テーブルクロス「ボーヴィレ」と有田焼のコラボ

2017年9月のメゾン・エ・オブジェで1756年創業のフランス高級テーブルクロスメーカー「ボーヴィレ」の展示に有田焼の食器をスタイリング。日本食で使うものと決めつけがちな有田焼を伝統的なフランスのテーブルクロスにあわせることで欧米の食空間にも自然に調和することをアピールした結果、世界中のバイヤー様から賞賛の声とともに数多くの引き合いをいただくことができました。コラボ発表の様子はこちらからご覧ください。

Photo © Beauvillé

有田焼のイメージに相応しい創業400年記念PRイベントの実施

GUERLAIN X ARITA を記念して有田焼400年の伝統と、次世代への取り組みをアピールするため、パリのゲラン旗艦店にて有田焼の展覧会を2016年11月17日〜2017年1月8日に開催いただきました。華やかなクリスマス イルミネーションに彩られ、シャンゼリゼ通りが最も賑わう時期とあって世界中から 45,500人の来場者にご覧いただくことができました。有田焼展覧会開催中のゲランブティックは日本に敬意を表し「ジャルダン・ジャポネ(日本庭園)」をテーマに見事なディスプレイを展開。展覧会の様子はこちらからご覧ください。

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プレス発表会および展覧会で配布したパンフレット
CATALOGUE_ARITAxGUERLAIN.PDF
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ラグジュアリーブランドとのコラボ実績 GUERLAIN BY ARITA PORCELAIN LAB 2016

フランスの老舗化粧品ブランド「ゲラン」様に有田焼創業400年記念企画として ARITA PORCELAIN LAB 特製ボトルを香水「ミツコ」にご採用いただきました。ゲラン社はLVMHグループ新卒採用としてキャリアをスタートさせたブランドなだけに思い入れも格別。独立した私を後援してくれた元上司のジャパン支社・木村社長に感謝です。ゲラン5代目調香師 ティエリー・ワッサー氏と弥左エ門窯7代目当主 アリタポーセリンラボ代表 松本社長がスピーチされ、2016年2月に東京アンダースで実施されたプレス発表会の様子はこちら、パリのシャンゼリゼ旗艦店地下レストラン68(当時)で2016年12月5日に実施されたVIPディナーはこちらからご覧ください。

Photo © Guerlain

日本では有名でも欧州では無名なJAPANブランドの海外販路開拓で重要なのはメゾン・エ・オブジェでの見せ方と商談実務経験

有田焼創業400年事業として欧州における有田焼のリブランディングと販路開拓を目指し佐賀県が出展したパリで開催される欧州最大級のインテリア・デザイン国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」を3年連続で営業支援し(2014年9月2015年9月2016年1月)、欧州をはじめオーストラリアやアメリカ等の取引先と商談を多数成立。この経験をいかし、日本の職人技が光る伝統工芸品をブランディングしながら欧州市場で紹介し、実売につなげるため世界市場のニーズにあった商品開発と販路開拓、アフターセールスから商品メインテナンスに至るまで、JAPANブランドの長期的な海外進出を一環して支援して参ります。


MORE THAN PROJECT コラム記事

最盛期の5分の1まで売上が落ち込んでいる有田焼。最大級の窯元は、民事再生を申請せざるを得ないほど追い込まれた。そんな窯元がV字復活を遂げたきっかけのひとつが、有田焼400年の節目に実現したフランスのラグジュアリーブランド「ゲラン」とのコラボ商品の発売。なぜ、ラグジュアリーブランドと手を組むことができたのだろうか。キーパーソンとしてコラボ商品の企画を仕掛けた豪腕プロデューサーの市川由紀さんに、詳しく話を聞いた <続きを読む>

メゾン・エ・オブジェ出展後の現地サポートはメゾンワを拠点に

美食の町リヨンから日本のおもてなし料理を世界へ

世界中から食通が訪れる美食の町リヨンを拠点に日本料理の気軽な楽しみ方の啓蒙に取り組んでいます。一般のフランス人には高額な有田焼のテーブルウェアも、料理教室とからめて「おもてなし」提案すれば、自宅で手料理をふるまうのが好きなフランス人の財布の紐も緩むのです。「美味しい和食の作り方を、日本の食材を紹介し、調理道具の使い方を教えながら、素敵な器に盛り付けて、四季の美しさと味わいを楽しむ"日本の嗜み"を広めていきたい」(ローヌ-アルプ地方新聞 Le Progrès 記事掲載)美味しいものは理屈抜きで人の心をうつものです。日本を旅行したフランス人は皆さん口を揃えて日本人のおもてなしの精神に感動したと言います。私もできることから少しずつ、一日本人として誇り高く活動して参りたいと思います。リヨンで実施している Ateliers de Cuisine Japonaise の様子はこちらからご覧ください。

 

プレス取材リポート


市が年末に発行する雑誌に取材いただきました

2019年1月シラ国際外食産業見本市への出展を機に地方新聞に取材いただきました